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みなさん、こんにちは。あかね的日本語教室のあかねです。
今日は私がマラソンに挑戦したときのことを話します。
もうずっと前ですが、1度だけマラソン大会に参加したことがあります。
フルマラソンの距離は何㎞か、日本語で言えますか?
42.195㎞です。約42㎞です。
結論からいうと、私は20㎞しか走ることができませんでした。
でもそのマラソンは、最後の人がゴールするまで待ってくれるマラソンだったので、最初から全部歩く人もいたり、アニメのキャラクターの衣装を着て、コスプレをして走る人もいました。
私はこのマラソン大会に参加するために半年以上前から週に1、2回ランニングを続けました。
10㎞しか走ったことがない私にとって、42㎞も走るなんて想像できませんでした。
ずっと「無理だ!できない!」と思っていました。
予想通り当日は20㎞が限界でしたが、私は人生で初めて20km走ることができました。
途中で足が痛くなって走れなくなったので、残りの約22㎞は全部歩きました。
そしてなんとかゴールすることができました。7時間くらいかかりました。
走っているとき、私は遅いのでどんどんあとから来た人に抜かされました。
速い人は一瞬(いっしゅん)で私よりもどんどん前に行きます。
私が1番驚いたのは70歳の人にぬかされたことでした。
どうしてその人が70歳だとわかったのかというと、その人が着ている服のうしろに
「私は70歳です。今まで5回以上完走しました。」と書いてあったんです。
「完走する」というのは最後まで、ゴールまで走り続けるという意味です。
私はその70歳の人の背中をずっと見ていましたが、どんどん距離が離れていって、すぐにその人が見えなくなりました。
私は自分が情けなくなりました。私よりも何十歳も年上の人に、簡単にぬかされてしまったんです。
もちろん私にとってこれは初めての挑戦だったので、歩いてでもゴールすることが目標でした。
でも70歳の人があんなに速く走れるなんて、私はその人よりもずっと若いのに、私のほうが体力があるはずなのに、なんで最初から自分にはできないと思っていたんだろう、と走りながら考えていました。
年齢って何なんだろう。
あの70歳の人はマラソン大会に参加するために、どれぐらいトレーニングをしたんだろう。
「年齢は関係ない」ってよく聞くけど、私は何かに挑戦しようと思ったときに今まで自分の年齢を気にしてきました。
これは私だけじゃないと思います。
でもすごくもったいないことですよね。やりたいことがあるなら、周りの人に迷惑をかけることじゃないなら、絶対にやったほうがいいです。
周りの人に笑われたとしても、自分の人生はその人とは関係ないと思います。
後で後悔しても、その笑った人の責任にすることはできませんよね。
日本語には「思い立ったが吉日」という言葉があります。
何かやりたいことが思いついたら、その日がやりたいことを始めるのにいい日だからすぐに今からはじめたほうがいい、という意味です。
「吉日」は縁起がいい日という意味です。
みなさんは今何か挑戦してみたいことがありますか?
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興味がある人は参加してください。
☆漢字の読みかた
距離:きょり
限界:げんかい
背中:せなか
情けない:なさけない
縁起:えんぎ
吉日:きちじつ