この内容はPodcastで話した内容です。
Spotifyが使えない人はこちらから聞いてください。
今日は私が最近読んだ小説『コンビニ人間』を紹介したいと思います。
この小説を知ったきっかけは、のりこ先生のPodcastです。
のりこ先生のPodcastを聞いて、私も読んでみたいなぁと思って読みました。
今回はのりこ先生の許可をいただいて、このPodcastを配信しています。
是非のりこ先生のPodcast、Learn Japanese with Norikoも聞いてくださいね。
この小説は世界の30言語以上に翻訳されているとても有名な小説です。
英語、中国語の繁体字と簡体字、韓国語、フランス語、 ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペ イン語などに翻訳されているそうです。
英語はConvenience Store Woman、中国語の繁体字は便利店人間、中国語の簡体字は人間便利店というタイトルです。
主人公の女性は長い間アルバイトとしてコンビニで働いています。
主人公は周りの人に「どうしてずっとアルバイトなの?」「どうしてまだ結婚しないの?」「あなたは普通じゃない」などと言われます。主人公は何が普通なのか、どうすれば周りの人が言うような普通の人として生きていけるのかを模索しながら、自分で探しながら生きています。
「普通」って難しいですよね。普通を辞書で調べると、「特にかわっていないこと」とか「それが当たりまえである」と書いてあります。
でも、自分にとっての普通は他の人とちがうことも多いですよね。
私がよく感じるのは、日本では生きていくうえで年齢を気にする人がとても多いです。
「何歳だったら会社で働いているのは普通だ」とか、「何歳だったら結婚しているのは普通だ」みたいな考え方です。
前にYouTubeで話したことがありますが、私が前の会社をやめるときにもいろいろ言われました。「その年齢で会社を辞めるの?」とか「その年齢で大学院にいくの?」とか・・・
その言葉の裏の意味は「その年齢で会社を辞めて大学院へ進学するのは普通じゃない」ということなんですよね。
いつも何か新しいことをしたいときに年齢のことを言ってくる人がいます。
そして自分もいつも年齢のことを気にして、新しいことに挑戦しようと思っても、なかなか前に進めないということもあると思います。
でも結局自分の人生は自分のものなんですよね。どんなに普通じゃないと言われても、それが自分の将来の目標とかやりたいことで、誰かに迷惑をかけることじゃなければやるべきですよね。
もし10年後に「なんで挑戦しなかったんだろう。友だちに普通じゃないっていわれたせいだ」と思っても、その友だちは責任をとってくれません。結局自分の人生に責任を持つのは自分で、自分を幸せにできるのも他人じゃないんですよね。
この小説を読んで、私はどうやって生きていきたいのか、とても考えさせられました。
みなさんは自分のために、どうやって生きていきたいですか?
いつも日本語の聴解のためのPodcastを聞いてくださってありがとうございます。
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☆漢字の読み方
繁体字:はんたいじ
簡体字:かんたいじ
主人公:しゅじんこう
模索:もさく
挑戦:ちょうせん
迷惑:めいわく
責任:せきにん
人生:じんせい
今日も聞いてくださってありがとうございました。
また明日!バイバーイ!