この内容はPodcastで話した内容です。
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みなさん、こんにちは。あかねです。
「初めての海外旅行について話してほしい」というリクエストをいただきました。
アナさん、ありがとうございます。
そして「速いスピードがいい」というリクエストもあったので、今回は少し速く話してみますね。いろいろなレベルの人が聞いてくれているので、自分で速度を調節してくださいね。
では、はじめます。
私が初めて海外へ行ったのは大学2年生の夏休みです。
それは旅行ではなくて、短期留学だったんですけど、初めて海外へ行ったときの印象は今でも残っているので、そのときの話をしたいと思います。
みなさんは何歳の時、初めて海外へ行きましたか?
私の両親は一度も海外へ行ったことがないので、私が19歳・・・
もう大学生だったんですけど、短期留学へ行きたいと言った時にはすごく驚かれたし、とても心配されました。
短期留学をした場所は中国の天津というところです。
その時いっしょに行ったメンバーは30人くらいでした。
同じ大学でしたが学部も学科もバラバラで、私は文学部だったのですが、経済学部とか法学部の人もいっしょに行きました。
なので留学というよりは修学旅行のようなかんじでした。
1か月みんなでいっしょに生活をして本当に楽しかったです。
でも大変なこともたくさんありました。
私は1年間中国語を勉強して短期留学に参加したんですが、現地の人が話してる言葉が本当にわかりませんでした。
タクシーの運転手さん、マクドナルドの店員さん、道ですれちがう人の会話・・・本当に分かりませんでした。
みなさんも経験したことがあると思いますが、ネイティブスピーカーの会話のスピードはとても速いし、省略した言葉をたくさん使うので、聞き取るのは本当に難しいと思います。
学校の先生は丁寧にゆっくり話してくれます。
でも現地の人はそうではありませんよね。
私も学校で教える時やオンラインレッスンをしてる時は意識してゆっくり分かりやすいように話しています。
でも友達と話す時はそんなことは意識しないで日本語を話しています。
留学生活3日目だったかな?天津の飲食店で食事を注文しようとした時に、店員さんが話していることが全然わからなくて結局注文できなくて、 その日は夕飯を食べませんでした。
初めての海外でとても緊張していたし、自分の中国語に本当に自信がなくて、「私が話しても相手に理解してもらえないんじゃないか」とか、 何回も「すみません、もう一度言ってもらえませんか」と言ったら失礼なんじゃないかとか、会話することに対してネガティブな考えでいっぱいでした。
でもこの経験から必死に勉強するようになりました。
ちょっとオーバーな言い方かもしれませんが、「お店で注文できなかったら私は何も食べられない。生きていくために話すことが必要だ!」と感じました。
あとは1年間も勉強したのに、こんなに話せないんだとショックを受けました。
やっぱり教室で勉強するのは文法や単語が中心なので、授業で会話の練習はあまりしませんでした。今考えると、あの時話せなかったのは当然だったと思います。
留学生活1週間目は本当につらかったです。
2週間目くらいになると少しずつ環境にも慣れて、会話も少し聞き取れるようになりました。 そこからはなるべく積極的に話しかけるようにしました。
タクシーに乗ったら運転手さんに「天津は本当に良いところですね」と話したり、 寮の掃除をしてくれる人に日本のお菓子をあげて、そのお菓子について説明したりしました。
その時の私の会話は、多分3歳くらいの子供のレベルだったと思います。
でもみんな一生懸命聞いてくれるんですよね。
その時に感じたのは、どんなに自分の語学力がなくても、一生懸命伝えようとすると、理解しようとしてくれる人もいる、ということでした。
「どうせ私の中国語は理解してもらえない」と思って諦めるんじゃなくて、単語だけでもいいから話してみると、相手が自分の言いたいことを予測してくれることもあります。
私にとってこの経験は今でも宝物です。
外国語を勉強するときも、日本語を教える時もとても役にたっています。
みなさんも私と似たような経験がありますか?
いつも日本語の聴解のためのPodcastを聞いてくださってありがとうございます。
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よろしくお願いいたします。
⭐︎漢字の読み方
短期留学:たんきりゅうがく
天津:てんしん
省略:しょうりゃく
意識:いしき
結局:けっきょく
失礼:しつれい
必死:ひっし
慣れる:なれる
積極的:せっきょくてき
寮:りょう
一生懸命:いっしょうけんめい
伝える:つたえる
予測:よそく
宝物:たからもの