この内容はPodcastで話した内容です。
Spotifyが使えない人はこちらから聞いてください。
日本の先輩と後輩の文化について話してほしいというリクエストをいただきました。
Khanhさん、リクエストありがとうございます。
今から話すのは私の経験です。日本人がみんな同じようなことを経験しているわけではないことを理解しながら、聞いてもらえたら嬉しいです。
私の人生で先輩と後輩の関係がうまれたのは中学生になったときです。
中学1年生のとき、テニス部に入部しました。「入部」というのは部活に入る、参加し始めるという意味です。
学校によってちがいますが、私の中学校は授業が終わったら部活に参加しなければなりませんでした。
スポーツ系の部活は上下関係が厳しいイメージがありましたが、それは実際にその通りでした。
1年生は2年生や3年生に対して、名前の後に「先輩」をつけて呼びます。たとえば田中さんだったら田中先輩というふうに呼びます。
そして先輩に対して、タメ口で話してはいけませんでした。
中学生なので仕事で使うような尊敬語や謙譲語は使いませんでしたが、例えば同じクラスの友達には「おはよう」や「今日、英語のテストがあるよ」と言いますが、先輩に対しては「おはようございます」や「今日は、英語のテストがあります」と言います。
部活でテニスをしているときは、もし2年生や3年生が荷物を運んでいたら、1年生がその先輩のところへ走っていって「鈴木先輩、その荷物私がもちます」と、言わなければいけませんでした。
部活が終わった後の片づけはみんなでいっしょにやりますが、1年生が1番多くやりました。
先輩は優しいけど、少し怖い存在でした。他の学校では先輩にタメ口で話したら、そのあと無視されたり、いじめられたという話も聞いたことがあります。
でも、大学生の時のサークルの先輩にはタメ口で話していました(笑)
雰囲気がかたくないサークルで、先輩に「敬語を使わないで」と言われたので、タメ口で話していました。最初は本当に慣れなかったです。
今まで話したことは私個人の経験です。
育った環境によって、学校では先輩後輩という関係がなかったという人もいると思います。
なので、みなさんの知り合いの日本人に、いつから先輩と後輩という関係ができたか、ぜひ聞いてみてください。
☆漢字の読み方
先輩:せんぱい
後輩:こうはい
部活:ぶかつ
上下関係:じょうげかんけい
荷物を運ぶ:にもつをはこぶ
無視する:むしする
個人:こじん
今日はここまでです。
また明日!ばいばい!