この内容はPodcastで話した内容です。
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みなさん、こんにちは。あかねです。
もうみなさんが知っているとおり、私は日本語学校で日本語を教えています。
毎年、教える内容は変わりますが、今までJLPTやEJUの読解や聴解を教えてきました。
EJUというのは日本留学試験という名前のテストです。blogにリンクをはっておくので、気になる人は見てください。
EJU▷https://www.jasso.go.jp/ryugaku/eju/index.html
学校で日本語を教えるために、いつもどのくらいの時間をかけて準備していると思いますか?
もしかしたら「日本人なんだから、準備する必要があるの?」とか「日本語のネイティブスピーカーなんだからすぐ教えられるでしょ」と思う人がいるかもしれません。
実際にそういう言葉を言われたことがあります。
単刀直入に言いますが、日本語のネイティブスピーカーだからといって、全員が日本語を教えられるわけではありません。
私も日本語の先生になる前は教えることができませんでした。
日本語を勉強している人に質問されても、すぐに答えることができませんでした。
私の日本人の友だちに「日本語の文法を教えるのは難しい」と言うと、「日本語の文法って何?文法なんかそんなにあるの?」と言われることがあります。
例えばみなさんが勉強したことがあるかもしれない文法「なければならない」とか「~のようだ」は、「それは文法なの?」と思う日本語のネイティブスピーカーもいます。
私も日本語の先生になって「これが日本語を勉強している人が勉強する文法なんだ」と驚いた記憶があります。
だからこそ、みなさんが勉強している文法を日本語のネイティブスピーカーが教えるのは簡単じゃありません。授業の内容によって違いますが、40分の授業のために40分準備するときもあれば、10分しか準備の時間がかからないときもあります。
自分が今まで教えたことがある文法ならすぐに準備できますが、教えたことがないと本当に時間がかかります。特に私は全部日本語を使って日本語を教えるので、勉強している人のレベルに合わせて、どんな説明をするか毎回変える必要があります。
もう日本語の先生になって6年目ですが、まだまだ難しいと思うことが多いです。
でも1年目のときは、40分教えるのに1時間以上準備の時間が必要でした。
経験がないし、学生にどんな質問をされるか全く予想できませんでした。
今でも授業をするときは緊張します。でもこの仕事はすごく楽しいです。
みなさんは自分の母語を教えたことがありますか?
いつも日本語の聴解のためのPodcastを聞いてくださってありがとうございます。
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よろしくお願いいたします。
☆漢字の読み方
準備:じゅんび
母語:ぼご
予想:よそう
単刀直入:たんとうちょくにゅう
(遠まわしな言い方をしないで直接はっきりいうことです)